いまだ3枠が競争段階にある西武の外野陣で、西川愛也外野手(24)が先頭を走りつつある。

2番中堅でスタメン出場し、3安打。「打球方向が良かったからヒットになったやつもあったので。それが無意識でできたので良かったです」。昨季は連続打席無安打を「62」でやっと止めた。「H」ランプがともらないことに悩んでいたのに、今は不思議とヒットになる。自身の変化だ。

プロ7年目に入った。シーズンの自己最多出場は昨季の41試合。「チャンスでもありますけど、今年しかないんだっていうプレッシャーを自分にかけながら」と、いよいよ“ただ結果を出すだけ”という段階の在籍年数になった。

盗塁も2つ決め、中堅守備もポジショニングの正しさが光った。ただ、やはり外野手には打力が求められることが多い。

「継続して打てなかったら試合に出られないので。打ち続けるしかないので」

そんな現実をちゃんと分かっているから、この日も試合での活躍にとどまらず、観客が帰った球場で打撃練習に励んだ。

そんな努力を見つめる松井稼頭央監督(48)も、こう話す。

「素晴らしかったですね。勝負強さもそうだし、ナイスバッティングでしたね。守備も1歩目のスタートが非常にいいし、そういう姿を続けていくこともその次につながると思うし」

この日は2番打者だったものの、松井監督は「もちろん1番行くこともあるでしょうし」と高いレベルを試し、求めている。

いよいよ、花は咲くか。【金子真仁】

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