新方程式は万全だ! ソフトバンクの今季の勝ちパターンを担う藤井皓哉(27)、松本裕樹(27)、ダーウィンゾン・ヘルナンデス(27)、ロベルト・オスナ(29)のカルテットが、安定投球を披露し、対外試合無傷の6連勝に貢献した。24年初のペイペイドーム開催となった韓国プロ野球・斗山ベアーズとの練習試合でそろい踏み。小久保裕紀監督(52)は、オスナ以外の3人をフレキシブルに起用して勝機をつかむ必勝方針を明かした。

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ソフトバンクが誇る鉄壁の救援カルテットが、盤石な姿を披露した。今年初のペイペイドーム開催となった韓国・斗山戦。5回から登板した藤井、松本裕、オスナが合計打者9人を無安打、7三振と圧倒した。8回に登板したヘルナンデスは先頭に右翼越えソロを許したが、その1失点で踏ん張った。4人の開幕1軍を明言している小久保監督は「オープン戦の結果は問わないといっても、打たれるのは嫌でしょうからね、そりゃ」とますます安心だ。

昨季はヘルナンデスが左のワンポイントで、7回藤井、8回松本裕、9回オスナが定番の方程式だった。だが今季について指揮官は「7、8回は流動的にいきます」と守護神オスナ以外はフレキシブルに投入する方針。「9回は決まっているので、どうつないでいこうかっていう。先にヘルナンデスを7回に挟むのか、藤井を後ろにもっていくのかとか。イニングは決めないです」と青写真を明かした。

3者連続三振に斬った藤井は「言われたことろでベストを出せるように頑張ります」ときりり。1回2奪三振の松本裕も「いろんな人が投げてみんなで負担を減らして、1年間戦えたらいいなと思う」と指揮官の構想に賛同した。絶対的クローザーのオスナはこの日が24年の実戦初登板だったが1回を2奪三振と寄せ付けず。「久しぶりの実戦で修正していかなければいけない部分もありますが、開幕までもう少し時間があるので心配はない。しっかり調整をしていきます」と頼もしいコメントを残した。

小久保ホークスを支える4人衆が1イニング共演で持ち味を発揮し、新生小久保ホークスは対外試合負けなしの6連勝だ。小久保監督は「細かいとこのミスはあるけど、勝ってもミスはコーチ陣がしっかり指摘しているんでね。僕の仕事がなくてすみます。優秀なコーチ陣なんで」と笑顔。29日の敵地開幕オリックス戦までの1カ月弱で、より盤石な体制を築く。【只松憲】

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