ギアが上がってきた。楽天田中将大投手が阪神とのオープン戦(甲子園)で今季2度目の実戦に臨み、2回26球を投げた。

直球は2月24日の中日戦と同じ最速141キロだったが、平均球速がアップ。カーブとツーシームで緩急を利かせた。「前回に比べたら、自分の中でピッチングに近づいてきた。打者と勝負していけるような形にちょっと上がってきたかなと思いました」と手応えを得た。

昨年10月に右肘をクリーニング手術。焦りは禁物な中で、前回の11球から球数も増えた。試合勘は徐々に取り戻していく。「2回先頭の四球とか、得点してもらった後にああいうのは『おいおい』ってなると思いますし、それが失点につながってる。ゲームの流れで言えば反省点ですよ」。初回は3者凡退の立ち上がり。だが1点リードで迎えた2回は2安打1四球で1失点だった。収穫と反省をきっちり見いだした。

次戦は3回、最大60球程度をめどに調整していく。「コントロール、スピード。目に見えて分かる部分で、もう少し次回登板は上げていくことができたらなと思います」。急ぎはしないが確実に。照準は開幕に合わせている。【鎌田良美】

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