3・29へ問題なし! 前夜に開幕投手に内定した阪神青柳晃洋投手(30)が8日、順調な仕上がりを証明した。ヤクルト戦(甲子園)に先発し、4回1安打無失点。初回2死一、二塁は長岡を二ゴロに仕留めて切り抜けた。キャンプ中に右臀部(でんぶ)の張りを訴えた影響で、2月17日の楽天戦で1イニングに登板して以来、20日ぶりにして今春2度目の実戦マウンド。56球を投げ終え「無事に帰ってきました」と笑った。

7日の球団激励会のあいさつでサプライズ指名した岡田監督は「ずっとブルペンもええからな。抑えるやろなと思っとったけどな」と不安なし。2年連続で大役を任せることになるが「去年とは雲泥の差よ。そら、キャンプからな」と太鼓判を押した。さらに青柳開幕投手プランについて「最初から決めとったよ。正月からよ」と明かした。

「普通に考えたら青柳やろ。なんで? 他、誰おる?」と記者陣に逆質問。「そんな1年ぐらいパッとお前、2桁勝っても簡単に開幕なんかいかれへんで、そんなんは」。開幕投手の重み、それを託すに値する実績を考慮しての選択が、青柳だった。「キレも違うやろな、ボールの力もな」。確信を持って3月29日巨人戦(東京ドーム)に送り出す。

青柳は「いろいろ、何を試したいかなと考えながら、キャッチャーと話しながらいきました」と本番を想定。初回の1番西川には走者なしでクイックを試し、サンタナには1球ごとに投球間隔を変えるなど、細部にもこだわった。「選んでもらえて光栄に思いますし、気が引き締まる。やってやろうという気持ちです。これからどんどん状態も上がっていくと思う」。このまま中6日で登板を重ねれば、本番までは残り2戦。2年連続の開幕星へ、死角はない。【中野椋】

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