ソフトバンクのアダム・ウォーカー外野手(32)が開幕スタメンを決める特大アーチを放った。

巨人とのオープン戦(鹿児島・平和リース)で6回に代打で登場し、左翼場外に決勝2ラン。昨季まで所属していた古巣との一戦で「鷹1号」が飛び出した。小久保裕紀監督(52)は29日のオリックスとの開幕戦(京セラドーム大阪)に指名打者で起用することを明言。近藤、柳田、山川らと並び、野手で唯一の助っ人砲が超強力打線をけん引する。

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ウォーカーの打球は一瞬にして左翼フェンスを越えた。そのまま打球は場外へ。1-2の6回2死二塁。代打出場で巨人直江の高め直球をとらえ、1発回答だ。「すごく状態が上がってきているように感じてるよ。これをできるだけ長く続けていきたいね」。1軍戦での鷹1号は特大の決勝2ランになった。

これにはベンチの小久保監督も舌を巻いた。「すごい音が鳴った。やっぱり打球速度は山川に次いでチーム2番目ぐらいなので。当たれば、あのぐらい飛びますね」。オープン戦は15打数5安打で打率3割3分3厘。3月初旬は打席数の確保でファームの試合に出場していたが、調子は上向きだ。指揮官は「外国人なので、ある程度は見ないといけない。ある程度は我慢します。開幕から? はい。体が悪くなければ」と開幕スタメンを明言。起用法については「基本はDHです」と話した。

監督就任直後に右翼柳田、左翼近藤のレギュラーを確約。8日のロッテ戦(ZOZOマリン)でオープン戦2号2ランを放った一塁の山川についても「そこ(4番)でいいんじゃないですか」と、打線のど真ん中を託すことを明言していた。この日指名打者に決まったウォーカーを含め、これで開幕スタメンは4人が内定したことになる。近藤、柳田、山川、ウォーカー…。前評判通りに、開幕から超強力打線が形成されそうだ。

ウォーカーは昨季まで2年間在籍した古巣巨人との一戦で、最高の恩返し弾にもなった。「友達もたくさん向こうのベンチにはいますし、久しぶりにみんなにお会いできてうれしかったよ。元チームメートの前でホームランが打てたので気持ち良かったね」。試合前には二人三脚で守備練習を行ってきた亀井外野守備兼走塁コーチとも再会。終始ご機嫌で鹿児島から帰福した。【只松憲】

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