広島大瀬良大地投手(32)が、オープン戦初登板を3回46球、無安打2四球無失点で終えた。昨年10月末の右肘クリーニング手術後初の対外試合登板で、復活を強く印象づけた。

立ち上がりから真っすぐが最速151キロを計測するなど鋭かった。2者連続三振で滑り出すと、3番野村も遊ゴロに打ち取った。2回は2死から連続四球と制球を乱すも、進藤の中直で悪い流れを切った。「今日は出力を上げていきたいなと。バランスが崩れてしまって、あそこは制御できなかった。それも含めて出力を上げられたのはプラスだったと思う」3回は落ち着きを取り戻し、3者凡退で切った。

直球だけでなく、得意球のカットボールなど変化球も織り交ぜた。「真っすぐ、カットに関しては良かった。ツーシームとフォークは良いときと悪いときの差が激しかったので、またブルペンとか練習でしっかりものにできるようにチャレンジしていきたい」。登板後に技術面の反省を口にすることが、右肘の状態の回復を物語っている。「体のことは一切気にせず終われましたし、技術的なところやイニングを伸ばしていくところを次回の登板で消化して、いい形でつないでいけるように準備していきたい」。すでに内定している開幕ローテへ大きな1歩を踏み出した。【前原淳】

【関連記事】広島ニュース一覧