上半身のコンディション不良で2軍調整中のヤクルト小川泰弘投手(33)が20日、埼玉・戸田球場で故障後初めて傾斜を使った投球練習を行った。立った状態の相手に対して、直球、カーブを28球。6割程度の強度ながら、キレのあるボールを投げ込んだ。「状態も悪くないので、飛ばしすぎず、しっかり段階を踏んでやっていきたいです」と振り返った。ここまで順調に過程をこなしていることについて「うれしいです。1日も早くより良くなって戻りたいですね」と1軍復帰の日を待ちわびている。

小川は予定していた8日の阪神戦(甲子園)の登板を回避。以降は6日間、ノースロー調整が続いていた。それでも、軽症だったようで、すぐさまキャッチボールを再開。順調な回復ぶりを見せ、徐々に次のステップへ歩みを進めてきた。状態さえ問題なければ、4年連続8度目の開幕投手の筆頭候補だった。12年目となる24年シーズンは、開幕を2軍で迎えることになる。久しぶりの戸田での長い時間。「みんな頑張っていますし、フレッシュなエネルギーの中で練習しているなという感じはありますし、自分を見つめる時間だと思ってやっています」と刺激を受けながら、復活のマウンドを目指す。

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