阪神中野拓夢内野手(27)が長いトンネルを抜け出せない。前日19日の1試合5三振を含む6打数無安打に続き、この日のソフトバンク戦でも4打数無安打に倒れた。これでオープン戦は30打席連続ノーヒット。8日ヤクルト戦の第2打席で中前打を放ってから、Hランプをともせていない。7試合連続無安打でオープン戦は43打数3安打、打率は0割7分まで降下。昨季のリーグ最多安打男からは想像できない数字が並ぶ。

一方で復調への手応えも感じ始めたという。「逆方向にいい打球が出るっていうことが、自分の中では調子が上がってくるところだと思う」。8回の第4打席はオスナの外角直球をはじき返しての左飛。アウトにはなったが、当たりは決して悪くない。前夜は「自分でも分からない」と大不振の原因を分析できていなかったが、前向きな感覚は救いだ。

「最近の中では、自分の中では自分らしいスイングができているとは思っている。もう1回、原点に戻って。映像も見直して、あと3試合なので、その試合でなんとか開幕に向けていい状態で持っていければと思います」。22日からは開幕前最後のオリックス3連戦(京セラドーム)。長いトンネルを脱出し、開幕G倒に備えたい。【中野椋】

【関連記事】阪神ニュース一覧はこちら―>