右ふくらはぎ痛で別調整していた巨人大勢投手(24)が今季1軍初登板で最速157キロをマークした。1点リードの9回から登板。先頭小郷は156キロ直球、続く伊藤裕は157キロ直球で連続空振り三振を奪った。しかし2死から急転。二塁打と四球で一、二塁とされ、島内に右前適時打を浴び同点。1回2安打1失点だった。それでも阿部監督は「今日は投げられたことが一番よかったこと。内容はどうでもいい」と1軍に戻ってきたことが一番の収穫だった。

リードは守り切れなかったが、157キロを4球マークするほどの球威を披露。大勢は「真っすぐとスライダーはよかった。あとはフォークの精度。今日いい失敗できたのでしっかり明日につなげたい」。24日楽天戦も登板予定で、連投テストをクリアすれば開幕1軍が見えてくる。2月8日の離脱から44日。オープン戦最終盤で守護神候補が帰ってきた。

巨人杉内投手チーフコーチ(大勢について)「球速も出ているし、いいボールを投げている。今日くらいのボール投げられれば、問題ない。1軍にいないといけない投手。逆転されなかったことが大事」