“スガコバ”バッテリーがシーズンで657日ぶりに再結成される。巨人菅野智之投手(34)が4日中日戦(バンテリンドーム)で小林誠司捕手(34)とコンビを組む。1日、阿部監督が「誠司と組ませようと思っている。(大城)卓三を休ませるのもそうだし」と明かした。シーズンでは22年6月17日中日戦以来の実現となる。

オープン戦ではさび付くことのない抜群のコンビネーションを示していた。前回登板の3月20日ロッテ戦は、小林とのバッテリーで4回無安打無失点。多彩な球種をバランスよく駆使し、許した走者は味方の失策の1人だけ。試合後、菅野は「ブルペンの映像などをすごく見てくれていた。キャンプ中でもいろいろ話してくれた。『ここいいね』とか気にかけてくれた。さすがのリードをしてくれた」と感謝を述べていた。ともにドラフト1位で同学年のベテラン2人。不変の相性で結果を導いた。

今年、35歳を迎える89年組。昨季までチームメートだった中日中田も同じ。開幕3連戦で2本塁打を放った主砲との勝負に、菅野は「できれば対決はしたくないですが、彼も相当な覚悟で移籍をして、頑張っている姿は僕自身も応援している。ただ試合になったら抑えなきゃいけない。いい勝負ができれば」と話した。

順調に調整を重ね、初登板を迎える。「自分自身のスタートで大事になるが、変に気負いすぎず投げられたら」。新風を掲げるチームの中で、熟練のベテランが存在感を示していく。【上田悠太】

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