DeNA三浦大輔監督(50)が9日、日本球界復帰を決断した筒香嘉智外野手(32=ジャイアンツFA)へラブコールを送った。中日戦前に取材に応じ、「球団からも交渉しているというのは聞いてますし、祈るしかないです」と古巣復帰を心待ちにした。

ポスティングシステムでメジャー挑戦した19年オフから球団の姿勢は変わらない。3月22日には米ジャイアンツを退団することが決まってすぐに、萩原龍大チーム統括本部長(46)が声明を発表。「彼がNPBに戻ると決めた時には、あらためて我々の意思を伝え、コミュニケーションを取りたいと考えております」とコメントしていた。

チームは球団史上最長の開幕から3カード連続勝ち越しを決めて好調をキープ。度会、オースティン、佐野、牧、宮崎とつながる上位打線は破壊力抜群だが、オースティンは直近2年とも負傷で苦しみ出場機会は限られた。宮崎も今年36歳を迎え、パフォーマンスを維持するためにも休みを挟んで年間を戦っていく見込み。205本塁打、613打点をマークした筒香の復帰は、好調のチームにこれ以上ない追い風となる。

かつて背負った背番号25は、19年から空き番号のまま。指揮官は「交渉中なので祈るしかないです。願うしかないです」と繰り返した。決断の時を待つ。