阪神育成のホセ・ベタンセス投手(24)が、日本デビュー戦で衝撃を残した。ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(鳴尾浜)で来日初登板。4点ビハインド6回にマウンドに上がり、最速157キロを2度マークするなど1回無安打無失点に封じた。「自分の強みなので、プラン通り思い切り投げたよ」と17球のうち14球が直球だった。

直球はオール150キロ超えで平均154・8キロ。スタンドからは「えぐい!」とファンの声が漏れた。先頭谷川原を中飛。野村大には四球を出したが、広瀬を三ゴロ併殺打に仕留めた。ベンチに帰る際には元阪神マルテが在籍時に繰り出したパフォーマンス「ラパンパラ」をほうふつとさせるポーズを決め、帽子をとってガッツポーズした。

投球だけでなくパフォーマンスでも虎党にアピール。「自然と出ちゃうんだ」と笑ってみせた。和田2軍監督は「クイックも全然遅くない」と走者を背負ってからの投球を評価。この日3球投じたスライダーの制球力向上を課題とした上で、支配下契約へ向け「まずは成績を残して」と助っ人のアピール継続を願った。【中野椋】

◆ホセ・ベタンセス 1999年10月17日生まれ、ドミニカ共和国出身。セナペック高を経て17年からアストロズ傘下。21年から1A、23年から主に2A。昨年は2Aで8試合(先発なし)、0勝0敗、防御率9・00。183センチ、102キロ。右投げ右打ち。背番号131。推定年俸は300万円。

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