阪神が今季初のサヨナラ勝ちで、3カードぶりの勝ち越しを決めた。これで8勝8敗2分けとなり、勝率5割となった。

前夜に決勝打を放った森下翔太外野手(23)が、この日も流れを変えた。序盤は巨人先発の菅野を前に、阪神打線が沈黙。7回までわずか3安打に抑え込まれ、9三振を喫した。

2回に先制を許し、0-1のまま迎えた8回。代打前川が左前打で出塁すると、近本も左前打で続き無死一、二塁。中野は犠打失敗となったが、ここで打席に立った森下が初球のスライダーを捉え、同点の左前適時打を放った。

そして迎えた延長10回、中野、森下の連打で無死一、三塁の好機をつくると、4番大山は申告敬遠。最後は佐藤輝明内野手(25)が、自身初めてとなる右翼線へサヨナラ適時打(23年にサヨナラ犠飛あり)を放った。

先発の西勇輝投手(33)は2回に小林の先制適時打で1点を失うも、その後は無失点に抑えて8回4安打1失点。今季初白星は次戦に持ち越しとなったが、8回5安打無失点だった前回11日広島戦(甲子園)に続き、粘り強く好投を見せた。

守備では2回に二塁手の中野拓夢内野手(27)が、巨人泉口の一、二塁間への打球に横っとびし好捕。7回には大山が泉口の外野へ抜けそうな打球に、グラブを目いっぱい伸ばしてキャッチ。持ち味の守備からリズムをつくり、逆転劇を呼び込んだ。

▼佐藤輝が10回にサヨナラ安打。佐藤輝は23年8月12日ヤクルト戦でサヨナラ犠飛を打っているが、サヨナラ安打は自身初めてだ。また、阪神は7日ヤクルト戦から続く2得点以下が、これで10試合連続。連続2得点以下の記録は62年国鉄と93年巨人がマークした12試合が最長だが、阪神では59年と12年に記録した10試合に並ぶ球団ワーストタイ。

▼阪神のサヨナラ勝ちは今季初。巨人戦に限れば、21年9月4日に大山がビエイラから逆転2ランを放って以来、3年ぶり。

▼阪神は7日ヤクルト戦から続く2得点以下が、これで10試合連続。連続2得点以下の記録は62年国鉄と93年巨人がマークした12試合が最長だが、球団では59年と12年に記録した10試合に並ぶ球団ワースト。なおこの期間中の阪神は、59年は1勝8敗1分け、12年は2勝6敗2分けと苦戦したが、今季は4勝4敗2分けと健闘している。

【動画】佐藤輝明プロ初のサヨナラ適時打で決めた! 連夜の接戦を制し勝率5割復帰

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