ロッテ佐々木朗希投手(22)がメモリアルゲームを勝利で飾れなかった。

球団にとって史上8球団目の通算1万試合となるソフトバンク戦に先発。今季初の160キロをたたき出すなど、序盤は圧倒した。だが4回に1本もヒットを許したことがなかった近藤に、通算24打席目で初安打となる先制適時打を浴びた。味方の失策もあり、この回2失点すると、7回にも川村に適時二塁打を食らうなど7回3失点で降板した。最速161キロも今季初黒星を喫し、チームも再び借金生活に転落した。

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ついに出たぞ! 160キロ! 3回1死、ロッテ佐々木はソフトバンク甲斐拓也に対する初球、空振りを奪った。

球場表示で金色の160キロが表示されると、待ちわびた瞬間に、どよめきと拍手がわきおこった。4回に2点を奪われた直後の1死一、三塁では栗原を相手に今季最速の161キロを投げ込んだ。

3回まで無安打で抑えた。だが、4回に今宮からこの日初安打を打たれると悔しそうな表情を浮かべた。この回3安打と味方の失策もあり2点の先制を許した。それでも1死一、三塁のピンチではバントに素早く反応し、本塁で刺すなど好フィールディングも見せた。7回105球を投げ5安打4三振3失点(自責2)でマウンドを降りた。「なかなか流れを持ってくることができなかったので、そこが反省点かなと思います」とコメントした。

14日楽天戦(楽天モバイルパーク)から中8日での登板。21日にはブルペンで25球を投げこんだ。小野投手コーチは「ブルペンでは、いつもの出力とは全然違っていたので、ちょっと何かをつかんだかなっていう感じですね。あとはゲームでそれを出せるかどうかだと思う」と期待していたが、期待通りの出力を見せた。

この日は毎日オリオンズ時代の1950年3月11日に行われた試合から通算1万試合の記念日。佐々木は「縁あって球団通算1万試合目のゲームに先発することになり、とても光栄に感じます。いいピッチングをしてチームの勝利に貢献できるように頑張ります」と意気込んでいた。

ここまで3試合は日曜日に登板し、“サンデー朗希”だったが今季初めて平日登板の“チューズデー朗希”に。「100%の状態でなかなか挑めるわけではないと思うので、そのときそのときのベストを出せるように心がけています」と話す右腕はデーゲームからナイターゲームに変わっても安定した投球を見せた。【星夏穂】

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