オリックス宮城大弥投手(22)は8回115球の力投も、1点に泣いた。

自己最多タイとなる13奪三振も報われなかった。ロッテ佐々木との今季初顔合わせには「楽しく投球できたし、彼に引っ張ってもらいながら、いい感じで投げたことはお互い良かった」と振り返った。

1回から自己最速を1キロ更新する155キロを計測。「たぶん盛られてる」と気にせず投球に集中。「前半はふわふわした感じ。雨だったし探り探りで。後半は地に足がついた感じで投げられた」といい、状態を上げながら三振を重ねた。1イニング3者連続が4、6、8回と3度もあった。

1失点完投だった前回21日ソフトバンク戦では11奪三振。2試合連続の2桁三振は自身初となった。「もっと大事なところで取れるように意識したいし、チームの流れも持って来られるなら、もっと取っていけたら」と意欲を示した。

開幕から1カ月、左腕は防御率1点台前半ながら早くも3敗目。「いい内容の試合もあったけど、チームが勝つことが大事」と前を向く。借金1となった中嶋監督は「本当に宮城がよく投げたし、ピッチャーが腐らないようにやっていきたい」とねぎらい、2戦連続無得点に終わった打線の奮起を期待した。【大池和幸】

▼オリックスは2試合続けて0-1で敗戦。オリックスの2試合連続0-1負けは、07年8月21、22日日本ハム戦以来17年ぶり。4月のオリックスは5日ロッテ戦、12日日本ハム戦でも0-1負け。月間4度も0-1で敗れたのは23年9月の巨人以来、プロ野球7度目のワースト記録だ。球団では阪急時代の46年5月、63年6月に記録した3度を上回る最多回数。

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