阪神が敵地で延長12回の熱戦の末に、引き分けに持ち込んだ。白星とはならなかったが、今季の延長戦はこれで6戦2勝4分けで負けなし。この日巨人が敗れて、セ・リーグの貯金を独占する形となった。

初回、先頭の近本光司外野手(29)が広島大瀬良の初球を捉えて右前打を放つと、1死一塁で二盗に成功。2死二塁から、4番大山悠輔内野手(29)が左翼適時打を放ち、先制に成功した。2回にも先頭のシェルドン・ノイジー外野手(29)が中前打をマークすると、2死一、二塁から木浪聖也内野手(29)が左翼ライン際へ2点目の適時打を放った。

先発の伊藤将司投手(27)は5回107球と球数がかさむも、5安打1失点と粘投。5回に味方の失策も絡んで1死満塁のピンチを招いたが、右犠飛による1点にとどめリードを守った。その後島本、加治屋とつないだが、1死から連続四球を出して桐敷にスイッチ。しかし1死一、二塁から小園に詰まりながらも左翼へ運ばれ同点に追いつかれた。

それでも最少失点にとどめると、その後ゲラ、漆原、岩崎とつないで無失点。盤石なリリーフ陣で敗れなかった。