日本プロ野球選手会は2日、同会に加入する支配下選手(716人、外国人選手は対象外)の今年の年俸調査結果を発表した。平均年俸は、6806万円のソフトバンクが2年ぶりの1位。3483万円の日本ハムが3年連続で12位だった。

年俸とは別に、昨オフの契約更改の満足度もアンケート。5段階評価のうち、上位2つ「大きく満足」、「満足」と答えた人の割合は次の通りだった。カッコ内は平均年俸の順位。

1位 ソフトバンク 62・79%(1位)

2位 阪神 60・00%(3位)

3位 ロッテ 58・93%(11位)

4位 DeNA 52・38%(6位)

5位 巨人 51・81%(2位)

6位 西武 49・23%(9位)

7位 広島 48・44%(10位)

8位 日本ハム 45・16%(12位)

9位 オリックス 41・18%(5位)

10位 中日 38・60%(8位)

11位 ヤクルト 38・46%(4位)

12位 楽天 31・58%(7位)

平均年俸1位のソフトバンクは、契約更改に対する満足度も高かった。ただ、中央値1200万円は12位。球団内での格差が大きいことがうかがえる。

ロッテは平均年俸11位と低いが、満足度は3位と高い。中央値も巨人と並ぶ1位タイの2300万円。球団内の格差は小さいことが分かる。

満足度12位は昨年に続き楽天だった。昨年の24・19%より7%ほど上昇はしている。

ソフトバンクの満足度が高いことについて、選手会の加藤諭次長は「あとは納得感だと思う。ホークスの場合は結構、査定項目を明確に提示してくれる。(年俸が)上がらないことはあっても、満足感、納得感につながっている」と分析した。

一方で、楽天の満足度については「これも納得感です。査定の表示の仕方、項目表が全部あって、本当は持ち帰って去年のと比較できるのが理想。だが、なかなか持ち帰りができない。楽天だけではないが、そういう球団が多い」と指摘。交渉を担う代理人についても「比較的、ソフトバンクはつけやすい。ルール上は12球団、つけられるが」と、球団によっては代理人をつけにくい状況があることを問題視した。