阪神が今季初の3連敗を阻止した。この日は打順を組み替え、3番森下翔太外野手(25)、4番佐藤輝明内野手(27)、5番大山悠輔内野手(31)と“不動のクリーンアップ”が復活。初回は1番高寺の右前打から好機をつくると、4番佐藤が先制&決勝の右前適時打。さらに5番大山が2点目の左犠飛を放ち、打順がぴたりとはまった。

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甲子園の空をよく知っている。阪神佐藤がバックスクリーン左に本塁打。「いい角度で上がってくれました。しっかりセンター中心にはじき返しているのはいいバロメーター」と、内容的にも納得の一振りだった。

打球が上がった瞬間、球場の旗を見ると「浜風」はやんでいた。右から左への浜風が吹くと右翼方向への飛球は押し戻され、逆に中堅から左の打球は伸びるといわれる。つまり、今回の打球方向だと風のアシストがなかったはず。そうたずねると首を横に振った。

「あそこは伸びないでしょう。伸びるイメージがないですけどね」。

入団以来、浜風に悪戦苦闘してきた。右翼方向への大飛球が押し返されて、天を仰いだことは何度もある。逆にバックネット裏の記者席から見ていると、佐藤の中堅左への打球はよく伸びて、外野の頭を越えていくイメージが強い。年々、打撃技術が上がり逆方向への長打も増えてきた。キングに輝いた昨季も中堅から左への長打が多く、「うまく浜風に乗せたな」と勝手に思っていたのだが、認識を改めないといけない。

佐藤に確認すると今回のような「中堅やや左」に関しては、打った感覚と飛距離が一致しているという。この日の1発も、軽く振ったように見えたが「うまく捉えられました」と話した。佐藤のすごみを意外な形でまた知ることになった。【柏原誠】

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