最後の“いざ栗山”が響きわたる-。西武栗山巧外野手(42)が30日、楽天戦(ベルーナドーム)で引退試合に臨む。プロ25年間で通算2151安打。磨き上げた技術をどう表現するか。前日29日も淡々とスローボールを打ち込んだ。

詳しいファンによると、05年頃から現在の個人応援歌が演奏されているという。作詞作曲者も応援の現場をすでに離れている中、印象的なメロディーと締めの「いざ栗山」の歌詞が、背番号1の象徴としてプロ25年目も歌われる。今季も栗山が打席に立つたび、ファンがエンドレスで歌った。

もちろん栗山も歌詞を知っている。「すごく聞き慣れてます。本当に気に入ってますよ。ありがたいです」と感謝する。「最初の頃に期待されたチャンスメイクをせなあかんですけど、どっちかっていうと今は生み出されたチャンスを返す方になってるんで」。生み出せチャンスを、いざ栗山-。「いざ、っていう言葉にもいつも深みを感じてましたね。でも歌詞的には成長した…かな。歌詞を越えられたかなとは思ってます」。だから熱い歌に返したい。勝利に向かって、進め今こそ-。スタンドが何よりも勝利を欲しているのは、ファンの存在に向き合ってきた栗山が一番知っている。【金子真仁】