WBCで優勝し米国から帰国した侍ジャパンが23日、岸田文雄首相(65)を表敬訪問した。栗山英樹監督(61)と侍ジャパン26人らが首相官邸を訪れ、岸田首相から決勝戦の先発の感想を問われた今永昇太投手(29=DeNA)は「記憶が思い出せない」と切り出した。

決勝の米国戦前、「ブルペンでストライクが入らなかった」という。さらに「試合前の記憶と、試合直前のマウンドに上がるまでの記憶が余り思い出せない。試合前(捕手の)中村悠平さんと話した会話の内容さえ覚えていないぐらいの緊張でした」と語り「こんなことが自分自身に起こるんだなという不思議な感覚がありました」と、世紀の一戦前の生々しい情景を明かした。