日本プロボクシング協会と日本ボクシング連盟が20日、都内で初の公式会合の機会を持った。アマチュアを統括する日本連盟が新体制に移行したのをきっかけに、断絶状態にあった両団体が歩み寄り、「プロアマ協定会議」として場が作られた。

競技の裾野拡大に向けた若年層の交流や、互いの団体の規則などを確認するために定期的な話し合いの場を持っていくことを確認する中、直近のテーマとしてあがったのは20年東京五輪について。現在国際協会(AIBA)が、国際オリンピック委員会(IOC)から問題視されており、20年の競技実施は不透明となっているが、現実問題として、プロ選手が予選会に参加できるかどうかが議題となった。

互いの意見として一致したのは、現段階では現役のプロ選手が国内での代表選考会を戦うことが、日程的に難しいことだった。選考スケジュールでは、出場枠がかかる来夏の世界選手権に向けて逆算して選考会を実施していく。日本連盟の鶴木副会長は「3月末には国内の代表選考を行わないと間に合わない。その選考会で、6月か7月のアジア予選の代表を決めて、そこで勝ち抜いて世界選手権にいくため」と説明した。

アマ側としても3月の選考会までにプロ選手のアマチュアでの実力を図る機会がなく、プロ側としても長期的に現役選手を拘束することは難しい。プロを引退してアマチュア登録をした選手はこの限りではない。