大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が1日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われ、左上腕や左足首などの負傷で2場所連続途中休場の稀勢の里ら4横綱のうち3人が相撲を取らなかった。

 稀勢の里と、右足首痛を抱える鶴竜は四股などの基本運動のみ。左膝痛の影響で欠席の意向を示していた白鵬は終了間際に姿を現しただけだった。横審の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「3人が相撲を取らなかったのはちょっと残念。白鵬はもう少し早く来て、てっぽうくらい見せてほしかった」と苦言を呈した。日馬富士は関脇御嶽海らに9戦全勝と順調だった。

 大関陣はかど番の豪栄道と高安が三番稽古(同じ相手と続けて取る)を行い、豪栄道の6勝3敗。休場明けでかど番の照ノ富士は御嶽海、大栄翔と12番取った。関脇嘉風は目の検診のため欠席した。