先場所優勝の関脇御嶽海(26=出羽海)が、勝ち越しへ後がなくなった。

優勝した9月の秋場所千秋楽の決定戦で勝利した、大関貴景勝に突き出されて6勝7敗。出足が鈍く、貴景勝の突き押しに最後は引いてしまった。

貴景勝は前日12日目の竜電戦では注文相撲で敗れており、「昨日の竜電関のこともあって立ち合いは見にこられた感じだった」と振り返る御嶽海。「下から中に入りたかった」とイメージしていたが、鋭く踏み込まない相手のペースに合わせてしまう格好となった。

貴景勝には昨年の名古屋場所から今年の春場所まで5連勝するなど合い口は良かったが、本割ではこれで3連敗となった。御嶽海は「自分の立ち合いができれば。ちょっと悔しいですね」と声のトーンを落とした。

勝ち越しへ残り2日、横綱白鵬らに連勝することが求められる。御嶽海は「久々に追い詰められている感じ」と話し、緊張感を漂わせた。