お笑い芸人、じゅんいちダビッドソン(45)が、趣味のキャンプで作る料理のレシピを公開した「へたキャンごはん なんなら全品ベランダでも楽しめますね~!」(主婦の友社)を出版した。独立して今年元日に「合同会社潤一」の社長に就任したじゅんいちは、コロナ禍での自粛生活に耐えながら「早く人前でネタをやりたいですね」と話している。

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趣味と仕事を兼ねて、キャンプに本格的に出掛けるようになったのは2年半前から。新型コロナの前は1カ月に5、6回はキャンプに行ってました。1人でも、仲間とでも楽しいのがキャンプ。あれこれやるより、でっかい肉を、そのまま火にかけて焼く、みたいなのがキャンプ料理ですね。

本を出すきっかけは、YouTubeに上げていた映像を見た知り合いの出版社の人から勧められたから。料理ベタな僕が出すのも面白いかな、と。実際にキャンプで作ってるものや、新しく簡単にできるものを考えて80レシピを載せています。あまり手が込んでなくて、簡単でうまい、というのが基本です。

お薦めは市販のラーメンを使った鍋、ラー油まぜそば、メロンの種をくりぬいてウイスキーを注いだメロン酒ですかね。あと、びんにマヨネーズ、ヨーグルト、ニンニクとかを入れて振るだけのマヨシーザードレッシングも重宝します。僕は、料理はカレーくらいしか作ったことなかったから、手間暇かけないのが一番。今だったら家の中で作って、ベランダで食べるのもお薦めです。

今年1月に独立したんですが、その途端にコロナです。3月後半から6月まで、全部で20本くらいの仕事がとびました。バラエティーもリモート出演ばかり。自宅の中でロケをして、自分で撮影して送ったこともあります。家の中にテントを張る“家キャンプ”もやりました(笑い)。

仕事がなくなって大変だったけど、僕なんか大きなオフィスを構えているわけじゃないから、まだましな方です。ライブ中心の若手は、バイトもなくなって苦労していましたから。緊急事態宣言は解除されたけど、まだまだこれからですね。早く、元のように全国各地で人前でネタを披露するイベントをやりたいと思っています。

毎年やっていた単独ライブやトークイベントも、なくなってしまいました。また新たに日程を決めて、新ネタを作っていきたいですね。(構成・小谷野俊哉)

◆じゅんいちダビッドソン 1975年(昭50)2月4日、兵庫県尼崎市生まれ。名古屋学院大卒業後、芸人を目指して上京。98年お笑いコンビ、ミスマッチグルメ結成。11年に解散してピン芸人に。サッカー本田圭佑のネタで15年「R-1ぐらんぷり」優勝。174・6センチ、69キロ。趣味は釣り。特技ビリヤード、水球。血液型B。