NHK大河ドラマ「真田丸」の「第40話 伝説名将真田幸村誕生」(BSプレミア午後6時放送)を鑑賞するパブリックビューイング(PV)が9日、大阪市の大阪城西の丸庭園で行われた。主人公の父・真田昌幸を演じた俳優・草刈正雄(64)らが参加し、会場には真っ赤な服を着た5000人以上のファンが詰めかけた。

 夕闇が迫る大阪城が真っ赤に染まった。堺雅人が演じる真田信繁(幸村)軍の赤備え甲冑(かっちゅう)にちなみ、「赤」をまとったファンは300インチの大型モニターを見入った。PV前には草刈らがトークイベントを行った。

 劇中で息を引き取る最期のセリフで「おやかたさま~!」と叫んだ昌幸について草刈は「昌幸は一匹おおかみでおやかたを持たないと言われていますが、基本は武田信玄公を敬愛していたと思う。世間で言われている人物とは違うなと感じた」と込められた思いを明かした。

 演じた昌幸像と自らの個性について「まったく似ていません。あんなに豪快ではないし、あそこまでおちゃめではないし、まったく正反対ですね。どちらかと言うとボクは根暗のほうです」と話した。

 ファンから「昌幸ロス」の寂しがる声もあるが、草刈は「2人の息子(信繁ら)がどんな演技を見せてくれるのか楽しみ」と期待を寄せた。堺について「本当に真面目で芝居が大好き。緻密に考えて役作りをしてくる。それでけっこう稽古が長くなりすぎるけど(笑い)。ボクはザクッとやるほうだから尊敬している」と“息子”へ思いを託した。

 PVには小山田茂誠役の高木渉(50)、矢沢三十郎頼幸役の迫田孝也(39)、河原綱家役の大野泰広(39)が駆けつけた。最後に草刈は劇中の名セリフ「では、おのおの抜かりなく!」と呼びかけた。