お笑いコンビ、インパルスの堤下敦(39)が14日未明、サウナに入った直後、睡眠薬など3種類の薬を飲んで乗用車を運転、都内路上で意識がもうろうとした状態で見つかった。警視庁調布署の事情聴取を受ける事態になり、夕方会見し「睡眠薬が作用するまでの時間を勘違いしてしまった」と謝罪した。所属の吉本興業は口頭で厳重注意した。刑事罰を受けない見込みのため、今日15日から通常通り仕事をする。

 堤下は14日午前2時半ごろ東京・狛江市の世田谷通りで、中央線をはみ出し停車した乗用車の運転席で、ハンドルにもたれかかった状態で見つかった。タクシー運転手が110番通報した。調布署などによると堤下を病院に搬送し点滴治療し検査。睡眠導入剤成分は検出されたが、アルコールや違法薬物の反応はなかった。薬物の影響で正常な運転ができなかった可能性があるとして道交法違反容疑で事情聴取を受けた。

 夕方都内で会見し「慢心があった。全て僕の責任、認識不足、甘さです」と謝罪。最近体のかゆみを訴えアレルギーの治療を受けていた。オフの13日夜、銭湯でサウナを利用。その後医師から処方された、眠りの質を高める「ベルソムラ20ミリグラム1錠」、熟睡できるようにする「レンドルミンD錠0・25ミリグラム1錠」、アレルギーをおさえる「アレジオン錠20ミリグラム2錠」を牛乳で飲んだ。「銭湯から自宅まで車で10分足らずなので、いいだろう、家に着いてから(睡眠薬が)作用すると思った」と説明した。

 薬は13日に処方。「体がかゆくて眠れないと(医者に)訴え、寝不足も原因かも、と初めて睡眠薬をいただいた」と説明した。「急に意識がなくなった。ガガガガガッという衝撃でぶつかっちゃったと思ってブレーキを踏んだ。その先は覚えていない。僕以外の人を傷つけなかったのが不幸中の幸い」と汗をぬぐった。