マーベル・コミックの巨匠スタン・リー氏(94)が、ハリウッドの殿堂入りを果たし、チャイニーズ・シアターに足型と手形が刻まれた。

 ハリウッドで映画化もされている「X-MEN」や「スパイダーマン」など数々のマーベルコミックを手掛け、マーベルコミック原作の実写映画にも多数カメオ出演もしているリー氏は、現地時間18日にハリウッドのグローマンズ・チャイニーズ・シアターで行われたセレモニーに出席し、足型と手形を取ると満面の笑みを浮かべた。

 式典には、マーベルスタジオの代表ケビン・ファイギ氏をはじめ、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督、新作映画「ブラックパンサー」に主演する俳優チャドウィック・ボーズマンらも祝福に駆け付け、アメコミ界の第一人者として現在も活躍する重鎮の快挙を祝った。

 リー氏は今月3日に70年間連れ添った最愛の妻ジョーンさんを脳卒中のため亡くしたばかりで、今日この場に妻がいないことを嘆きながらも、「私が言えるのは、心の底からありがとうと言うことだけ。忘れることのできない、信じられない出来事だ」と感謝の言葉を述べた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)