男性デュオの吉田山田が1日、大阪天満宮の本殿で、同日発売の新アルバム「変身」のヒットを祈願した奉納演奏を行った。1年8カ月ぶりとなる5枚目のアルバム「変身」に収められている「宝物」を歌唱した。

 初体験に吉田結威(ゆい=34)は「背筋がスッと伸びた」と神妙に話した。奉納後は境内に集まったファンの前で「日々」「宝物」の2曲を熱唱した。演奏中には吉田山田の大ファンという書道家の青柳美扇さんが「変身」の文字をしたためる書道パフォーマンスを披露した。

 新アルバムへ込めた思いについて吉田は「今年、8周年を迎えることができた。2人で話し合い、10周年はこういうミュージシャンでありたいという目標を初めて立てた。そこにたどり着くまであと2年。今回のアルバムは自分自身と向き合った」と話した。

 山田義孝(33)は「変身」について「自分自身をつくろうことなく、泥臭い部分もかっこ悪い部分もしっかり表現できたと思う」と笑顔を見せた。

 青柳さんの躍動感あふれる文字に吉田は「すごいな。いや~すごい」と感心しきり。山田は「ヒーローの変身と違って人間の変身は徐々に内側から変わっていくと思う。美しいだけじゃない、力強い文字が自分たちのいまの気持ちにぴったりだな」と感激した様子で話した。

 書道パフォーマンスで世界中を飛び回る青柳さんは家族と離れて過ごす日々も多い。「生歌を聴いて、魂が揺さぶられた。お父さんを思い浮かべ、力強くもあったくも包んでくれる。そんな文字を書きたかった」と振り返った。