吉本新喜劇初の女座長、酒井藍(31)が3日、インテックス大阪(大阪市住之江区)で、3年ぶりに復活して開幕した「コヤブソニック」に、「ブルゾンあい」として登場し、新喜劇の先輩をめったぎりするリズム・ネタを披露した。

 この日は、新喜劇座長の先輩、小籔千豊(44)が主催する音楽と笑いを融合させた同フェスの初日。酒井は新喜劇に出演した後、ブルゾンちえみにならい、ストライプのシャツに濃色タイト風スカート姿で、先輩の川畑泰史座長(50)烏川(うかわ)耕一(44)を従え、「ブルゾンあいwith U・K」として再登場した。

 3サイズ、体重ともにオール「100超え」のボディーをくねらしながら歩き、ネタに入ると、川畑座長が新喜劇加入前、ホストクラブで働いていたことを暴露。小籔が昔、地元で実父より「おもしろくない」と言われていたことや、若井みどりが白竜ファンであること、すっちーが「中国人同士が殴り合う動画を見てストレス発散」していることなど、続々と、先輩の秘密をばらしていった。

 とりわけ、盛り上がったのは、顔が三角形で「おむすび」と呼ばれる川畑の「ホストクラブ」ネタ。「だって川畑が新喜劇入る前 どこで働いてたか知ってるか ホストクラブッ!」とやり、観客は大喜び。酒井の後ろに控えていた川畑は「まじ、やめろ!」と真顔で抗議していた。

 出番を終え、酒井は「ネタは今まで先輩から聞いたり、体験した実話を思い出して、つなげて作った」と言い、川畑のホストネタについても「ほんとですよ。売れてたかは…分かるでしょ? でも『今のおにぎりの(体格が)半分ぐらいやった』って言ってましたけど」と明かした。

 大ウケのリズムネタには、酒井もひと安心。ただ「ブルゾンちえみさんには会ったことがないので、申し訳ない気持ちもあった」とポロリ。リズムネタの難しさには「1回でもかむと、音楽が流れていくので、難しいですね」と語った。

 先輩めったぎりのネタの中に、大先輩のチャーリー浜(74)も入れ込んだが、これだけは「ちょっと気を使いました」。チャーリーから楽屋であめを持ってこいと言われ、持参すると「なんや、おまえ」と返された実話を歌い上げた。

 座長に就いて3カ月余り。今月には、よしもと祇園花月で初めて、チャーリーと共演するといい「ふんどし締め直して、気合入れていきます」と話していた。