窪田正孝(29)と新井浩文(39)、筧美和子(23)とニッチェ江上敬子(33)がそれぞれ兄弟、姉妹を演じる映画「犬猿」(吉田恵輔監督)が10日、公開初日を迎え、都内で舞台あいさつが行われた。

 「ヒメアノ~ル」の吉田監督が脚本を手掛けるオリジナルストーリーで、容姿や性格が正反対な兄弟と姉妹の4人による愛憎劇。窪田は「短い撮影期間だったけど、中身が濃かった。芝居をみんなでガッツリやった、という印象です」と、4人の会話劇が見どころとなる作品に自信をのぞかせた。

 撮影でのエピソードを聞かれると、まじめな弟、和成を演じた窪田は、刑務所帰りの兄、卓司(新井)にキャバクラに連れて行かれるシーンを挙げ、「お兄ちゃんが女性の胸を触るシーンは、監督が演出している隣でどんな顔していいのか分からなかった」と苦笑。新井がアドリブでやったと勘違いしていた江上は「あれ、演出だったんですか!」と驚いた表情を見せ、新井は「自らやるわけないでしょう!」と身の潔白を主張した。

 4人はぞれぞれプライベートでもきょうだいがいるという。4歳年下の妹がいる新井は「ウチの妹はドヤンキーでした」、兄が2人いる窪田は「小学生くらいまでは血みどろでした」。姉と弟がいる筧は「(姉と)こないだ一緒にベッドで寝ました。背を向けて寝たけど、朝起きたら私が抱きついていました」と仲の良さを明かし、江上は「そっくりな弟がいます。帰ったら『ニッチェ 江上 弟』で検索していただければ、全部分かると思います」と笑わせた。