昨年の最低映画や俳優を選ぶラジー賞こと第38回ゴールデンラズベリー賞が3日に発表され、俳優トム・クルーズ(55)が「ザ・マミー/呪われた砂漠の女王」で最低男優賞に選ばれた。過去に「カクテル」(88年)と「宇宙戦争」(05年)で2度同賞にノミネートされているクルーズにとって、初の不名誉な受賞となった。また、ラジー賞常連のメル・ギブソンは昨年、名誉挽回賞を手にしたものの、今年は「パパVS新しいパパ2」で再びワースト助演男優賞に選ばれてしまった。

 最低作品賞には日本生まれの絵文字が主人公のアニメ「絵文字の国のジーン」が、アニメ作品としては史上初めて選ばれた。一般の映画ファンの投票によって決まるラジー賞は毎年、アカデミー賞授賞式の前日に発表されるが、不名誉な賞のため前夜に行われる授賞式に出席する俳優はほとんどいない。(ロサンゼルス=千歳香奈子)