東山紀之(51)主演のテレビ朝日系ドラマ「刑事7人」第4シリーズが、7月から同系で放送(水曜午後9時)がスタートすることが6日、分かった。

 東山演じる天樹悠が、警視庁刑事総務課刑事資料係で捜査資料と向き合う日々の中“人間犯罪ビッグデータ”となって復活する。また田辺誠一(49)と白洲迅(25)が、新メンバーとして加わることも決まった。

 17年9月13日に放送された第3シリーズ最終話では、天樹ら第11方面本部準備室が脱税容疑で追っていた臨海エリアを牛耳る大地主・馬久根恒義(山本学)が何者かに殺害され、事件の黒幕の御厨一豊が、第11方面本部準備室のメンバーの1人山下巧(片岡愛之助)だったことが判明。天樹が逮捕しようとした瞬間、山下は拳銃自殺を遂げ、第11方面本部準備室はその責任を問われて解体。水田環(倉科カナ)、青山新(塚本高史)、片桐正敏(吉田鋼太郎)らは、それぞれ別の閑職へ飛ばされた。

 第4シリーズは、仲間の裏切りという衝撃的な事件の終末から1年後を描く。天樹は警視庁舎の片隅に位置する捜査資料を保管・維持・管理する刑事資料係に飛ばされ、現場に出ることもなく、資料を読みあさる日々を送っていた。現役刑事からの問合わせに合わせて捜査資料を貸し出したり、新たに運ばれた事件資料を書庫に陳列整理したり、膨大な捜査資料を慣れない手つきでパソコンに手作業でデータ化していく毎日の中で、天樹は従来の高い捜査能力に加えて、過去の犯罪に関するありとあらゆる知識と情報をも手に入れた“人間犯罪ビッグデータ”に進化し、捜査方法を大きく変えていく。

 その刑事資料係で、天樹の上司になっていた片桐は、「片桐正敏と天樹悠は資料係、兼、12係の刑事として“二刀流”の任務に就かせていただきます」と宣言。監察官になっていた環と交番勤務に回っていた青山を、警視庁捜査一課12係の刑事に戻していた。第4シリーズでは、資料室に持ち込まれ日の目を見ないままに封印されていた過去の迷宮入り事件、超凶悪犯罪事件を、刑事たちが絶対に風化させないという熱い思いを胸に再捜査を開始し、それぞれの“プロフェッショナル”な部分を駆使して解決に導いていく。

 東山は「4年目の『刑事7人』です。なんだか1年が経った感じがしないですね。現場にもスッと戻れましたし、まるでデジャブのよう(笑い)。今回の天樹は刑事資料係に配属されたことで過去の犯罪記録をほぼ記憶し、そこから現在の事件のヒントを導き出していく“人間データバンク”となります。過去の記録の中に詰まっていただろう人の思いを天樹はどう引き出し、どう事件解決につなげていくのか。そこに注目していただければと思います」と意気込みを語った。

 田辺は、環や青山の上司でもある12係主任・海老沢芳樹を演じる。正義感と上昇志向が高い一方、主任という肩書きではあるもの人望が薄く、12係の部下たちはほとんど言うことを聞いてくれないという役どころだ。「今まで一視聴者として『刑事7人』を楽しんでいましたが、まさか自分が出演することになるとは思わず、ビックリしました。それと同時にとても光栄でしたね。東山さん演じる主人公の天樹は表面上は常に冷静沈着だけど、中には煮えたぎるほど熱いものを抱えている人間のイメージ。作品自体にもどこか品格がありますし、東山さん自身にも同様のものを感じます。そんな中で僕が演じる海老沢は少し温度が違うというか、ズレているというか…。天樹たちを無自覚に振り回してしまう役割かもしれないなと思っています」と語った。

 白洲は、天樹の部下の刑事資料係の新人・野々村拓海を演じる。「4年も続く作品に新しく仲間入りできることをうれしく思うと同時に、身が引き締まる思いです。『刑事7人』は刑事モノの中でも、よりカッコよさが際立っている作品のイメージ。特に東山さんが本当にカッコいいです…! でも撮影現場では冗談を言われるなど、とても気さくな方で、逆にイメージが壊されたというか(笑)。すごく優しい方で安心しました」と。東山の現場での“素顔”を明かした。そして「拓海を演じる上でのキーワードは“熱さ”。かなりうるさく動いて、いい意味でこれまでの『刑事7人』の雰囲気を崩していけたらいいなと思っています。そしていつかは拓海の成長も見せられたらいいなと思いますね」と意気込んだ。

 東山は「田辺さんとガッツリ組むのは初めてなので、どんなお芝居をされるのかが楽しみですね。白洲くんは若手ならではの力で、いい意味でかき回してくれると思います。北大路欣也さんから白洲迅さんまで、今回もいい7人がそろったと思います。どんな化学反応が起きるのか楽しみです」と新たな「刑事7人」に期待を寄せた。