フジテレビの宮内正喜社長(74)は6日の定例会見で、元同社常務でドラマ「北の国から」のプロデューサーだった、山田良明氏(71)が俳優デビューすることについて「同世代なので、勇気をたたえたい。私も第3の人生になるかもしれませんが、チャンスがあればチャレンジしたいと思う。チャレンジ精神に敬意を表したいと思います」と、自身も俳優デビューに色気を見せた。

 山田氏は7日に初日を迎える、つかこうへい原作の舞台「新・幕末純情伝」(東京・新宿の紀伊国屋ホール)で本格的に俳優デビューする。フジテレビ時代は「北の国から」やトレンディードラマのプロデューサーとして活躍。07年にフジテレビ常務から、系列の共同テレビの社長に就任。昨年、同社相談役を退任している。

 フジテレビ幹部の多くは、元上司の山田氏の舞台を見に行くという。山田氏とともに「抱きしめたい!」「キミの瞳をタイホする」など、トレンディードラマをともにプロデュースした大多亮常務は「相談は受けていない」としながらも、「子役をやってらして、演劇が大好きな方。でも、(日刊スポーツ紙上で)ストレッチしている姿を見て驚愕(きょうがく)しました。いいことだし、大変お世話になった先輩なので応援したい」と話した。

 編成担当の石原隆取締役は“役者・山田良明”のドラマへの起用については「今度の公演次第」と笑いながらも、「演出もうちの河毛(俊作ディレクター)ですからね」と含みを持たせた。

 遠藤竜之介専務は差し入れについて「大根を盛り合わせて持って行こうと思ったけど、怒られるのでちゃんとした物を持って行きます」と話した。