明石家さんま(63)が19日、都内で、企画・プロデュースしたネットフリックスのドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」の完成披露試写会の舞台あいさつに出席した。

 弟分のジミー大西(54)の半生を描いた作品で、20日から世界190カ国で配信される。昨年7月に配信開始予定だったが、さんま役を演じた小出恵介(34)が少女と飲酒して不適切な関係を持った不祥事の影響で降板、玉山鉄二(38)を代役に立てて撮り直した。

 さんまが公式に取材陣の前に登場するのは、08年6月のフジテレビ系「FNS27時間テレビ」の発表会見以来、10年1カ月ぶり。登場するなり、出演者の1人、木南晴夏(32)に「おめでとう」と先月に玉木宏(38)と結婚したことを祝福すると、木南は「ありがとうございます」と笑顔で応えた。さんまから「彼と俺たちで、いったい何が違う?」と聞かれると、木南は思案した後、「顔…」と回答。これには、さんまが「ぐうの音も出ません」と苦笑いすると、木南は「冗談です」と笑った。

 さんまは配役の裏事情も明かした。「本当は昨年に、こういう会見をやっていたはずだなと思いますけど、諸事情がありまして玉山君に替わりまして。まぁ、控えますけど」と言いながら、「小出君が…」続けてと笑わせた。そして「実は、最初、玉山君にオファーが行ってるんですけど、断りよった」と暴露。玉山が「荷が重かったんです」と答えると、さんまは「玉山君が、自分が引き受けていればと責任を感じて」と代役に決まった経緯を明かした。

 さんまはプロデューサーとして、収録現場に何度も立ち会った。玉山が「やりづらかったですよ。緊張感が違う」と明かすと、ジミー役の中尾明慶(30)も「さんまさんがいらっしゃると、お偉いさんが何人も顔を出すから」。さんまは「ちょこっとセリフの入れ替えを指示すると、玉山君はYouTubeとかを参考にして見て、本番までに完璧に仕上げてた。玉山君以外は、同じ芝居を2回もやることになって、お笑いだったらテンション下がるのに、全員2倍くらいにパワーアップしてる。役者さんてすごいなと、あらためて(元妻の)大竹(しのぶ)さんてすごいなと(笑い)。大竹さんをほめてしまいました」と笑わせた。

 中尾はジミーと宣伝用のインタビューを受けた時に「ジミーさんは、ドラマの宣伝をせずにずっと風俗のことを熱く語っていました」。ジミーは「『今の若い子に足らないものは』と質問されたので『もっと風俗に行った方がいいですよ』と。僕は童貞だった時に、若(さんま)に『これで風俗行ってこい』とお金をもらって(童貞を)捨てに行った」と赤裸々に語った。

 サブタイトルになっている「アホみたいなホンマの話」については、中尾は「このドラマに関して言えば、あの件しかないですね。2回も(収録を)やるなんて、普通はあり得ない。やれてホンマによかった」。玉山は「1つの作品で2度オファーが来たこと」と言い「本当に、この日を迎えられて感無量です。一言だけ言わせてください。小出君、ありがとう」とブラックジョークを飛ばすと、さんまが「小出君も(今は)頑張ってやってるからね」とフォロー。最後は「本当に満足している。プロデューサーを初めてやったけど、2度とやらない。こんなに大変だと思わんかった」と話した。