木内みどりさん急性心臓死、散歩し戻った数時間後…

映画やバラエティー番組で幅広く活躍した女優の木内みどりさん(本名・水野みどり)が18日、急性心臓死のため亡くなっていたことが分かった。69歳だった。前日の17日まで元気な様子を自らツイートし、文字通りの急死だった。本人の希望で通夜、告別式は行わず、家族葬を済ませている。

突然の死を報告する公式ツイッターには笑顔の写真が掲載され「またね」とのメッセージが記された。

木内さんは亡くなる直前まで元気だった。16日から監督の塚本晋也氏(59)とともに広島市内のスタジオで朗読の収録を行い、翌17日にも原爆ドームなどを訪れていた。元参院議員の夫、水野誠一氏(73)は「収録終了後、懇親会で飲み語り合い、散歩をしながらホテルに戻ったそうです。しかしながら、その数時間後に部屋で『急性心臓死』のため、亡くなってしまいました」とフェイスブックで最期の夜の様子を明かした。

木内さんは今月7日にハンガリー旅行から帰国したばかりで、水野さんによると70歳を迎える来年には、70カ国目となるトルコを娘の頌子さんと旅行することを楽しみにしていた。木内さんは白洲次郎の遺言「葬式無用、戒名不要」を理想とし、遺志に従い葬儀は行わなかったが、後日、お別れの会を開く予定という。

16歳の時に劇団四季に入り、19歳でTBS系「安べエの海」でドラマ初主演など、若くして一線に立った。以降、テレビ、映画で個性的な脇役として活動し、日本テレビ系「天才たけしの元気が出るテレビ!」(85~96年)などバラエティーでも存在感を示した。

女優としては、さばさばして、はっきりものを言う役が多かったが、素顔もきっぷの良さで知られた。昨年9月に亡くなった樹木希林さん(享年75)と親交があり、希林さん最後のプロデュース作品となった映画「エリカ38」に出演。女詐欺師役の木内さんは「映画にリアリティーを持たせるため」と劇中で使うために自らピン札で100万円を用意し、希林さんや主演の浅田美代子を感激させた。

私生活では86年、西武百貨店常務で、後に同社社長、参院議員となる水野氏と結婚。「玉の輿」と話題になったが、後に「暮らし始めると玉の輿どころか火の車。サラリーマン重役のお給料は世間のイメージとは全然違う」と明かした。

◆木内(きうち)みどり(本名・水野みどり)1950年(昭25)9月25日、名古屋市生まれ。高校1年時に劇団四季の劇団員募集に応募し合格。主な作品は86年「そろばんずく」(森田芳光監督)93年「大病人」(伊丹十三監督)など多数。95年には是枝裕和監督の劇場映画デビュー作「幻の光」に出演。チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ法王が来日した際、レセプションの司会を引き受けた縁から、来日の度に司会を務め、チベットを支援する活動も行った。血液型O。

その他の写真

  • 6月、映画「エリカ38」ヒット御礼舞台あいさつに出席した木内みどりさん(左から2人目)