ダウンタウン松本人志(56)とロンドンブーツ1号2号田村淳(46)が28日、フジテレビ系「ワイドナショーSP」で、今年6月以降騒動になった吉本芸人の闇営業問題について語った。

相方田村亮(47)が闇営業問題で謹慎処分となった淳が「松本さんが『松本動きます』と(ツイッターで)言葉を発してくれた」と感謝すると、松本は「まだ、解決していない」と振り返った。

淳は「最初、亮から『ギャランティーをもらってない』と言われた。亮さんと(仲介したカラテカ)入江の関係がある。田村亮一座を立ち上げた時、客が入らない時に入江がチケットさばいてくれたから」。

だが、信じていた亮からまさかの電話が入ったという。「ミッドタウンで買い物してる時に電話で『今から会えないか』と。『会えない』って言ったら、『実はギャラもらってた』と。エーッって大絶叫した」。松本は「僕も同じ。あの規模(の営業)で、もらってないはずがないと。でも、後輩のためなんだと思っていた」と明かした。

淳は「僕は(ギャラをもらったことを)言った方がいいと言った。お前(亮)と(雨上がり決死隊の)宮迫(博之)さんが言わないのなら『俺が言う』と言った。そしたら『待ってくれ』と言われた」。

その後は、謹慎が決まった亮と、電話やSNSでやりとりを続けていたという。淳は「ある日、電話がつながらなくて、LINEも既読にならない。マネジャーを亮の家に向かわせている最中に、(亮と宮迫が)記者会見することを知った」と、7月20日に行われた亮と宮迫博之(49)の涙の告白会見を振り返った。松本も「俺も、その時に知った。新幹線の中で。(宮迫の相方)ホトちゃん(蛍原徹)が、宮迫の代わりに大阪の番組に出る時で、ホトちゃんと楽屋で、会見を見ていた」。

淳は「『会見することになった。事後報告になってごめん』と連絡があった。1回報告してくれれば、違うアイデアも出せたのに。どっちに転んでも支えるから、ここではうそつかないで欲しいと伝えた。ちゃんと思いを伝えられるかなと不安だったけど、ちゃんとしゃべっているのを見て、ようやく俺の知ってる亮さんが戻ってきたと思った。『取材陣、詐欺の被害者、詐欺被害者の家族、友人の方』と、詐欺被害者の友人のことまで言うのが亮さんっぽいなと思った」と話した。

現在は亮の家に行って「何でも話している。会見後は感情の起伏が激しくて、病院行ったらと言った。そうしたら『適応障害』と診断された。旅したらとアドバイスして、1週間か10日、屋久島へ行った。最近は仕事復帰へ向けて話し合っている」と話した。

「ただ、今は吉本興業ではない。そこが難しい。吉本は亮を所属タレントだと言っているが、亮は会見する時にもう違うと。そこをつなぐため、株式会社『ロンドンブーツ』を作った。今、話し合いをしている。YouTubeの『ロンブーチャンネル』も作った。YouTubeならすぐにも出せるんだけど、待ってくれている地上波のスタッフもいるから、そうはいかない」と説明した。

宮迫については、松本が「難しいところ。本人はさんまさんのところ(所属)だと思っている。宮迫はさんまさんを飲み薬、俺を塗り薬と思っているかもしれないけど」と笑った。

一連の騒動で、松本は「寂しかった。淳から電話が欲しかった。相談して欲しかった」。淳は「迷惑かけたらいけないと思った。距離感が違う。これが極楽とんぼの山本さんだったら、すぐ電話した。うんうんと聞いてくれたけど、会社に何か言える人でもないし」と笑った。「宮迫さん経由、亮経由で、松本さんがしてくれていることが入っていた。僕は『会社は悪いと思っていない派』。一番悪いのはうそをついた2人。初動が遅れたのは、吉本は悪くない。その後のどう喝とかは会社だけど」と振り返った。

ここで、中居正広が松本に「具体的に、どう動いた。しゃべれるだけでも」と食い下がると、松本は「家にタイガーマスクの覆面があって、それを使って、謹慎芸人にお金を渡せと」。自身がタイガーマスクを被った正体がバレバレの写真を放送中に公開しつつ、第三者を通じて謹慎芸人に金銭的な支援をしていたことを渋々認めた。

また、ノーギャラで、宮迫の代わりに番組出演したことについて松本は「宮迫のためじゃなく、テレビ局の方に迷惑かけたから。誠意を吉本興業として見せるため。宮迫のためじゃない」と話した。