作家の乙武洋匡氏(43)が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため全国の小中高校に臨時休校要請が出された中、千葉市の熊谷俊人市長の対応を称賛した。

熊谷市長は27日、政府が臨時休校を要請したのを受け、ツイッターで「衝撃の報道。全国一斉春休みまで休校…いくらなんでも…。医療関係者など社会を支えている職種の親はどうするのか。社会が崩壊しかねません」と指摘。「私達のこの間の悩んだ末の検討が全て吹っ飛びました。なんとか社会を維持する方策を週末に考えます」とツイートした。

このツイートは10件を超える「いいね」が押されるなど反響を呼んだ。乙武氏も「千葉市長の迅速な対応。千葉市に暮らす共働きやひとり親のご家庭は、ひとまず安心されていることだろう。政治家はともすると派手な政策で有権者の耳目を集めることに走りがちだが、こうして『くらし』を大切にしてくれる政治家は信頼できる」とツイートした。

熊谷市長は28日、「学校休校について方針を固めました。3月3日(火)より市内一斉休校とします(市立高校は4日から)。2日(月)に休校中の学習・生活指導を丁寧に行う等、混乱を回避します」と報告。「1・2年生で保護者がどうしても対応できない場合は学校で自習。疫学的知見に基づき、各教室少人数に分散して予防に努めます」「特別支援学級は保護者がどうしても対応できない場合は6年生まで学校で対応します」とした。

卒業式および修了式は実施するが、「6年生を送る会等、児童生徒を集めての会は中止とし、修了式は校内放送等での実施。卒業式は来賓等の招待はせず、在校生は1~2名(送辞など)、式典内容を精査して最小限の時間とし、運営方法も疫学に則って実施します」としている。

また、「非正規の方など、今回の政府方針によって収入が途絶える・減収等によって生活困窮に陥る方も出てきかねないと考えています。政府は当然収入保障をすると信じていますが、実施してもタイムラグがあると考えます。収入保障が実際に得られるまでつなぎ融資を市としてできないか検討を指示しています」とした。

熊谷市長のツイッターには「これがリーダーシップですね」「熊谷市長みたいな人が首相になればいいと思う」「これこそ、本当の英断。迅速な対応に敬意を評します!全国の模範モデルとなるべく拡散を期待してます!」と絶賛の声が相次いだ。