志村さん21日麻酔で睡眠「それから意識なかった」

ザ・ドリフターズのメンバーでタレントの志村けん(本名・志村康徳=しむら・やすのり)さんが29日午後11時10分、新型コロナウイルス肺炎のため亡くなった。所属事務所が30日に発表した。「東村山音頭」「カラスの勝手でしょ」「アイ~ン」など数々のギャグを生み出し、国民的な人気タレントとして活躍した。葬儀・告別式は近親者で行う。

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あまりにも突然の訃報だった。所属するイザワオフィスによると、志村さんは今月17日に倦怠(けんたい)感があったため自宅静養に入った。19日に発熱と呼吸困難の症状が出て、20日に訪問診察を受けた。医師の判断で東京・港区内の病院に搬送され、重度の肺炎と診断されてそのまま入院した。その後、23日に新型コロナウイルス検査で陽性と判明し、24日に新宿区内の国立国際医療研究センターに転院して治療を続けていた。同院では、新型コロナウイルス重症者の治療に効果が期待される体外式膜型人工心肺(ECMO=エクモ)を使用しているとみられていた。事務所関係者によると、志村さんは21日に人工呼吸器をつける際、麻酔で眠ったが「それから意識はなかった」と明かした。今後、遺族と相談しながらお別れの会などの開催について検討するという。

事務所関係者によると、志村さんは今年1月に定期健診で胃のポリープが発見され摘出手術のために6日ほど入院していた。また、愛煙家として知られ、関係者によると多い時には1日60本吸っていたが、「16年に肺炎で入院した以降は禁煙していた」。一方で、飲酒は続けており「毎晩のように飲んでいた」というが、関係者は「基本的に通院するような持病もなく体調は良かった」と話した。

志村さんはTBS系「8時だョ!全員集合」の「少年少女合唱隊」のコーナーで地元の「東村山音頭」を歌ったことでブレーク。加藤茶(77)とのコンビの「ヒゲダンス」などが大流行し、国民的な人気となった。俳優としても活躍し、30日放送開始のNHK連続テレビ小説「エール」、年末には初主演映画「キネマの神様」への出演が予定されていた。日本中を笑いと感動に包んだスターがまた1人、旅立った。

◆志村けん(しむら・けん)本名・志村康徳 1950年(昭25)2月20日、東京・東村山市生まれ。ザ・ドリフターズの付き人を経て、74年、正式メンバーに。TBS系「8時だヨ!全員集合」で「東村山音頭」のギャグでブレーク。加藤茶との「ひげダンス」、「カラスの勝手でしょ」「アイーン」など次々にギャグを生む。主なキャラクターは「バカ殿様」「変なおじさん」「ひとみばあさん」など。166センチ、血液型A。