声優名塚佳織と歌手のAdoが、アニメ映画「ONE PIECE FILM RED」(谷口悟朗監督、8月6日公開)で、素性を隠したまま発信する歌声は“別次元”と評され、世界中が熱狂するヒロインの歌姫ウタをダブルキャスト演じる。8日「ONE PIECE 」公式YouTubeチャンネルで配信された、新情報発表特番で発表された。

Adoは代表曲「うっせぇわ」がBillboard JAPANチャートでストリーミング累計再生回数が1億回を突破し、同タイトルが21年のユーキャン新語・流行語大賞の年間のトップテンに選出された“令和の歌姫”として知られる。Adoは配信番組でコメントを発表した。

「ヒロインの歌唱パートを担当させて頂きます。まさか海賊、世界の『ONE PIECE』とは思わずびっくり仰天。本当に光栄ですし、全力で歌わせて頂きました。楽しんで欲しい。Adoではなくウタとして歌うことで、私自身ならこう歌うけど、ウタならこう歌うだろうなと自分の中で戦った。脚本と尾田栄一郎先生の設定、自分の中のウタ像で完成させた。ウタを歌で楽しんで頂きたい。名塚さんのすてきなお芝居もあり…新時代の歌姫、皆さんの心に残るヒロインになって欲しいと思っています」

「ONE PIECE FILM RED」の舞台は、ウタが初めて公の前に姿を現すライブ。主人公モンキー・D・ルフィ(声=田中真弓)の海賊団“麦わらの一味”ら、ありとあらゆるファンが会場を埋め尽くす中、全世界待望の歌声が響き渡ろうとしていた中、ウタが、海王類に襲われたルフィを救い、左腕を失いながらも麦わら帽子を託して再会を約束し、ルフィが冒険に出るきっかけとなった“四皇”と呼ばれる大海賊・赤髪のシャンクス(声=池田秀一)の娘だという衝撃の事実が発覚する。

ゴードンは、頭に大きな傷を持ち、ウタとシャンクスのことを知っているとおぼしき、大柄な男という役どころだ。

「ONE PIECE FILM RED」は、 漫画「ONE PIECE」の原作者・尾田栄一郎氏(47)が総合プロデューサーを務める。尾田氏が、製作総指揮や総合プロデューサーの立場で深く関わって製作される映画は、09年の「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」、12年の「ONE PIECE FILM Z」、16年の「ONE PIECE FILM GOLD」に続き4作目。

尾田氏は前日7日に、27日発売の「週刊少年ジャンプ」(集英社)30号から33号までの4号分を休載すると公式ツイッターで発表。直筆のメッセージで「休みまーす!」と題し、最終章に向けての準備期間として「呼吸を整える時間をください!」と理解を求めた。連載25周年を迎え、映画公開も控える中、担当者とも相談の上「最終章もなるべく早く締められるように構成組み直したいしなー。というわけで。すいませんが、ちょっと準備期間と、ほっとひと息いただきます!! 4週間! 呼吸を整える時間をください!」とつづった。