関ジャニ∞安田章大(38)が8日、東京建物ブリリアホールで、主演舞台「閃光ばなし」(30日まで)の取材会を行った。

高度成長期の東京・葛飾区が舞台。巨大用水路により分断された街で暮らす自転車屋の佐竹是政(安田)と妹の政子(黒木華)が、泥くさく権力に立ち向かっていく物語。

2日に京都公演が幕を下ろし、東京初日を迎えた。安田は「こんなご時世で京都を無事に終えられたことが奇跡。エンターテインメントはまだ日本では第一とは言えない環境下にあるので、自分たちは大切にしたいなという思いを込めてステージに立っています」。笑いあり涙あり、熱気あふれるストーリーで、上は70代から下は20代までがステージ上で躍動する。「みんなの実力と熱量がすごい。ステージ上が暑いです。そういう人たちが集まっているので、その時間はとても貴重だし、関ジャニ∞では味わいきれない良さが今回のステージではあるのかな」と手応えを語った。

稽古前はキャストで円陣を組み、座長である安田のあいさつをすることが恒例になっているという。片桐仁(47)が毎度のあいさつを「立て板に水でね。政治家みたい」と表現すると、佐藤も「心に響くようなことを言ってくれるんだ」と同調。安田は「用意しているわけでもないんですけど。福ちゃん(演出の福原光則氏)話の後に、自分が感じたことを足すっていうだけの話です」と謙遜したが、妹役の黒木華(32)からも「私が覚えているのは『昨日のお客さんと今日のお客さんは違うから、その日来てくれる人に対して最高の芝居をしよう』と。そうおっしゃっていて、真理だなと思いました」と伝えられ、「恥ずかしいのでやめてもらってよろしいでしょうか」と赤面していた。

メンバーの丸山隆平(38)は本作の鑑賞に訪れたといい、安田は「『(セットの)階段の上り下りが大変そうやな』と言ってました」と笑いながら報告。「そういう言葉をさらっと言ってくれるのが関係性かなと思う。芝居がどうとか内容がどうとか言う前に『あれ大変やな~』って言うのが、20年以上友達をやってきた関係値かな」と笑った。