日向坂46がテレビ東京放送の卓球世界選手権「世界卓球 2023 南アフリカ」(5月20日開幕)の応援サポーターに就任することが16日、明らかになった。

メンバー32人全員で、番組やSNSでのPRを行う。このほど佐々木久美(27)加藤史帆(25)松田好花(23)が代表して取材に応じ、大役への思いや今後の活動について語った。【聞き手=松尾幸之介】

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世界最高峰の戦いを、日向坂46が明るく彩る。代表選手が着用する公式ウエアに身を包み、キャプテンの佐々木は「みんなで一丸となって何かできたらいいねと思っていたので今から楽しみです」と笑顔をみせ、松田も「ウエアは日向坂46カラーの空色とも同系色な感じがしてうれしいです。精いっぱい応援させていただきたい」と力を込めた。

大会前から同局人気番組に出演してのPRや、その日に放送する番組をメンバーが紹介する「縦流れ番宣」にも登場、SNSでもダンス動画や、大会アンバサダーを務める元卓球日本代表水谷隼氏(33)に学ぶ卓球動画などの配信も予定しているという。テレ東で冠番組を持つなどデビュー当初からつながりは深く、加藤は「歌番組にも出させていただいたり成長させていただきました。世界卓球もメンバーからたくさん発信して盛り上げていきたい」と恩返しも誓った。

大会本番へ向けてPR番組の放送も予定しており、水谷氏も見守る中でメンバーがトーナメント方式で卓球対決を敢行。3人によると、決勝が近づくごとにハイレベルな戦いとなり、昨年加わったばかりの4期生の躍進もあったという。収録直前に別番組で水谷氏と共演していた影山優佳(21)と齊藤京子(25)の2人は、現場で出演者らに偶然プレゼントされていた水谷氏プロデュースラケットを持参してきていたといい、加藤は「2人だけ球の威力が違ったんですよ! あのラケットは本当にうらやましかったです」と振り返った。

グループでは加藤や野球経験者の山口陽世(19)がプロ野球の始球式に登板、サッカー経験者の影山は昨年のW杯カタール大会関連番組で躍進するなどスポーツ関連での活躍も目立つ。佐々木は「日向坂46には応援ソングも多いですし、自分たちもみなさんを応援する立場でいるときはすごく楽しいなと感じることが多いです」と語り、「たくさんのスポーツと日向坂46がつながって、そういうイメージが定着するのはうれしい」と歓迎した。

松田もグループにはスポーツや体を動かすことが好きなメンバーが多いと語り「今回のように発信させていただける立場というのは本当にありがたいなと思いますし、応援することも楽しいので、頑張りたいなと思います」と意気込んだ。

大会へ向けた“推し”選手についても聞いた。佐々木は男子の張本智和(19)を挙げ「世界1位を虎視眈々(たんたん)と狙っているのがプレーからも感じられますし、以前よりもよりパワフルになった印象があります。見ているこちらもパワーをもらえるプレースタイルですし、努力を怠らない姿勢からもすごく力をもらっています」と語った。

加藤は女子の伊藤美誠(22)を挙げた。「メンタルがとても強いイメージで、見ていると自分も強くなった気持ちになります。本番でもパワーみなぎる強いプレーを見せてくれるんじゃないかなと期待しています」。また今大会には出場しないが、自宅では男子の丹羽孝希(28)のスーパープレー集などをよく見ていることも明かし「その動画を見て寝る日があるぐらい好きで。アニメの最強キャラみたいで、本当にかっこいいんですよね。異次元のようなプレーをされるので、よく見ています」と話した。

松田は早田ひな(22)を挙げた。24年パリ五輪の代表選考レース(男女各3枠)でも首位を独走しており「最近、急成長されていると知って、実力も伴っているエースのような選手。スタイルも良くて、何の運動でもできそうだなという印象です。ダブルスの時は組む相手に合わせてプレーする柔軟性、適応力が素晴らしい選手だと思います。ダブルスもシングルスも両方とも期待できる選手です」と期待を込めた。

4月上旬には横浜スタジアムでの4周年記念ライブを成功させた。今回の応援サポーター就任も合わせ、5年目となる2023年も勢いを持って臨む。3人は今後の目標にドームツアーの開催、新国立競技場でのライブ実施を掲げ、佐々木は「2023年も今まで以上にみなさんにハッピーを届けられる存在になりたいなと思いますし、応援サポーターのお仕事をいただけたのもひとつの日向坂46の魅力かなと思っています。『全員で』という気持ちを大切に、この先もたくさん夢をかなえていきたいです」と誓った。