日向坂46の四期生が、“ラストチャンス”の覚悟で東京・東急歌舞伎町タワーで開催中の「新参者」公演に臨み、一体感を感じさせている。

公式YouTubeチャンネル「日向坂ちゃんねる」で11月24日に投稿された動画で、同公演の舞台裏が公開されている。藤嶌果歩(17)の「私たち四期生は、この『新参者』に全てをかけることにしました。この『新参者』は、四期生にとっての、本当に最後のチャンスだと思って、1公演1公演毎回大切に披露してきました」というスピーチが印象的だった。

昨年9月に加入したばかりの若手が「最後のチャンス」とは、いささか大げさに感じるかもしれないが、四期生たちのまなざしは真剣そのものだった。

「新参者」では、坂道シリーズ3グループで最も後輩にあたる乃木坂46の5期生(昨年2月加入)、櫻坂46の三期生(今年1月加入)とともにそれぞれ10公演ずつ単独ライブを行っている。加入時期がずれてはいるが、3グループのルーキーたちは人数もほぼ同じで、時には比較されることもある。

乃木坂46の5期生は新曲「Monopoly」で11人中7人が選抜入り。井上和(18)が8月発売のシングル「おひとりさま天国」でセンターを務めるなど、既にグループに欠かせない存在だ。櫻坂46も最新シングル「承認欲求」で4人が初選抜入り。谷口愛季(18)山下瞳月(18)はフロント(最前列)に抜てきされた。

一方、日向坂46の四期生はまだシングル表題曲のフォーメーションに入った経験がない。最新アルバムのリード曲「君は0から1になれ」でも歌唱メンバーに四期生は入らなかった。全国ツアーで正源司陽子(16)ら一部のメンバーが不在の先輩メンバーのポジションに入りパフォーマンスすることはあるが、実質“別動隊”としての活動が続いている。藤嶌の言葉は、そんな状況を踏まえた危機感の現れなのかもしれない。

日向坂46は今年、19年から続いていたNHK紅白歌合戦出場を逃した。出場者発表後、メンバーたちが続々とブログで胸中を明かしていた中で、四期生でも平岡海月(21)が記事を投稿した。「私が触れていいものなのか、私なんかが口にしていい事象なのか少しちゅうちょしてしまう自分が居ますが」としつつ紅白に言及。「触れることにためらいを感じている時点で自分の覚悟の強さや日向坂46メンバーとしての責任が欠けていると実感しました」などと発信した。

リハーサルも含め、四期生は一丸となって「新参者」に挑んでいる。公演期間中に楽曲「ときめき草」がセットリストに加わるという試練もあったが、メンバーたちが支え合いながら短時間でダンスを覚えたという。開演前の円陣では11人が1人ずつメンバーの名前を叫び、手を重ねる。一体感がステージにも伝わり、会場も熱気を帯びている。

「新参者」のリハーサルに駆け付けた一期生の加藤史帆(25)から1人1人差し入れを渡されて激励されると、四期生たちは涙を流した。二期生の松田好花(24)も「『新参者』で頑張っている四期生たちが、さらに大きくなってグループに帰って来てほしい」と大きな期待を寄せている。

11月30日には「新参者」の日向坂46千秋楽公演が生配信される。12月9、10日にはKアリーナ横浜で全国ツアーの追加公演も控えている。四期生の強い覚悟が、日向坂46の未来になる。【横山慧】