千葉県八街市で、下校中の小学生の列にトラックが突っ込み5人が死傷した事故から一夜明けた29日、地元住民からは悲しみと怒りの声が上がった。

現場は多くの地元の住民が訪れた。花やお菓子などを供え、手を合わせていた。被害児童と同じ朝陽小に通う子どもを持つ30代の男性は「両親の気持ちを考えると悔しくてたまらない」と涙を浮かべた。市の50代会社員女性は「未来ある子どもたちの命が奪われた。大人が何をしてるんだと思う」と声を震わせた。梅沢洋容疑者の勤務先の同僚の男性は「詳細はわからない。お酒を飲んでいたのかは報道を見て知った」と述べた。

事故現場は、見通しが良い直線道路だが、ガードレールや歩道はなく、交通量が多い。白線のない道路をスピードを出した車が擦れ違っていた。近くに住む60代の男性は「いつか事故が起きると思っていた。市の道路は直して欲しいところが多い」と訴える。約5年前にも朝陽小の児童にトラックが突っ込む事故があった。市の担当者は「各小学校などと情報共有してきた。危険なところはガードレールや信号機などを設置してきた」とした上で、今回事故現場については「交通量が多く危ないという認識はあったが、歩道などを作る動きはなかった」と話した。事故を受け、朝陽小は30日まで臨時休校する。

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