東京都が1908年(明41)以来の低温続きとなった。気象庁は7日、東京都心部の最高気温が10月上旬並みの24・4度だったと発表。9月に入ってから7日連続で最高気温が25度未満となったのは、113年ぶりの異例事態だ。
先月31日までは14日連続で30度を超える暑さだったが、1日から一変した。気象庁によると、日本列島の北にあるオホーツク海高気圧が南に張り出し、北風が関東付近に吹くため。秋雨前線が停滞して雨や曇りが続き、日照時間が少なくなった影響もあるという。
4日からは島しょ部を除く全域で「低温注意報」も続いた。平均気温が平年より5度以上低い日が3日以上続き、さらに2日以上に及ぶとみられる場合に発表されるが、農作物被害などへの注意喚起の意味合いもある。東京で夏に発表されるのは、冷夏による米の凶作でタイ米などの緊急輸入が強いられた1993年(平5)以来28年ぶり。この日の午後には全面解除されたが、JA東京中央会の担当者も心配の声をあげた。
都の産業労働局農業振興課の担当者は「確認中だが、現時点では農作物被害などの連絡はない。ただ、全国的にキュウリやトマト、レタスなどの不作で、価格は高くなっている」。都内では秋冬野菜の種を植えたばかりの農家が多く、大きな影響はない見込みだ。【鎌田直秀】


