米国ではブリーダーズカップ(BC)から3日後にケンタッキーで2つのセール(7日のファシグティプトン11月ミックスドセールと、7日から17日まで行われるキーンランド11月繁殖牝馬セール)が行われています。

BCに参加した人馬も慌ただしく移動。カリフォルニアからケンタッキーまでの飛行時間は直行便でだいたい5時間ですが、時差がマイナス3時間となるので、午前中にロサンゼルスを飛び立てばケンタッキーでのランチタイムに十分に間に合います。

今年も繁殖牝馬の需要は過熱気味。ファシグティプトンセールでは3日前のBCフィリー&メアスプリントに優勝したグッドナイトオリーヴ(牝5、父ゴーストザッパー)と米G1に3勝したネスト(牝4、父カーリン)の2頭が、ともに最高額の600万ドル(約9億円)で落札されたのを筆頭に25頭が100万ドル(約1億5000万円)を超えて取引されています。

日本人バイヤーも積極的な購買を続け、静内のグランド牧場が仏G1ムーランドロンシャン賞の勝ち馬のソーテルヌ(牝3、父キングマン、近親にソウルスターリング)を420万ドル(約6億3000万円)で落札、ノーザンファームの吉田勝己氏は360万ドル(約5億4000万円)で競り落としたサーチリザルツ(牝5、父フラッター、本馬はG1勝ち、近親に種牡馬マインドユアビスケッツ)を筆頭に320万ドル(約4億8000万円)でワンダーホイール(牝5、父イントゥミスチーフ。本馬はG1勝ちで最優秀2歳牝馬、母はG1の2着が2回)、同180万ドル(約2億7000万円)でアーモニーズエンジェル(牝7、父トゥオナーアンドサーヴ、初子にG1馬のエンジェルオブエンパイア)を購入。社台ファームは230万ドル(約3億4500万円)でエイントイージー(牝4、父イントゥミスチーフ、近親に日本で重賞2勝のフィアーノロマーノ)、同じく135万ドル(約2億250万円)でソフィアズソング(牝10、父ベラミロード、近親に米チャンピオンスプリンターのハウスバスター)、同130万ドル(約1億9500万円)でシャンティサラ(牝5、父コールスティ、本馬はG1勝ち)を落札。ケイアイファームも190万ドル(約2億8500万円)でファントゥドリーム(牝4、父アロゲート、近親に種牡馬のプラクティカルジョーク)を競り落としています。

同じく7日に始まったキーンランドセールも初日のセッション1で11頭の100万ドルホースが誕生と、好景気が続いています。

この他に日本の競馬関係者が庭先で買い集めた分も含めると、60頭前後の馬たちが年内にも日本に到着するものとみられています。

厳しい目で選抜された、これらの名牝候補が未来の日本競馬の土台を支えることになりそうです。

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績などは2023年11月10日現在競走成績