ジャパンCを制したヴェラアズール(牡5、渡辺)は有馬記念(G1、芝2500メートル、12月25日=中山)を目指して調整を進めていくことが30日、分かった。

同馬を所有する(有)キャロットファームの秋田博章社長が明かした。秋田社長は「放牧に出して1週間ほど様子を見て、脚元に問題がないようならいきます。おそらく中山もこなせるでしょう。ジャパンCの前までは瞬時に切れるような脚が求められるとなるとどうかと思っていましたが、ジャパンCで一瞬でギアを上げられる脚が使えることも確認できましたから」と話した。

同馬は5歳となった今年3月に芝へ転向。その後は6戦連続で上がり3ハロン最速(タイ含む)を計時する豪脚を武器に、一気にG1馬へと駆け上がった。3連勝でのG1制覇となったジャパンCでは、直線内の狭い進路をこじ開けて強烈な加速で差し切る末脚を発揮した。

先週24日に発表されたファン投票の第1回中間発表では53位(2533票)に甘んじていたが、前走の勝ちっぷりに加え、参戦への意思表示がファンの支持を大きく集めることになりそうだ。