日本サッカー協会の技術委員会は19日、リオ五輪出場を決めたU-23(23歳以下)代表の総評を発表した。勝因は(1)コンディショニング成功(2)監督のチームマネジメント(3)選手戦力の均衡(4)スタッフワーク(5)積年の経験を生かしたJFAチームサポートと、分析した。反省点もしっかり挙げている。アジア最終予選が行われたカタール・ドーハに同行した霜田正浩技術委員長(49)が帰国後、寝る間も惜しんでパワーポイントを駆使し、作成したようだ。
霜田案を手倉森監督、技術委員会などで協議し、検証を重ねて、この日の発表となった。アジア頂点になってから3週間足らずの早業だった。霜田委員長は「疲れましたけど、チームが優勝したということもあって、作るのに勢いがつきました。今後も検証作業は、たとえ技術委員長が代わっても、続けてやっていく必要があります」と話した。
検証-。同じ言葉を新会長に就任する田嶋幸三副会長(58)も口にしていた。「アジア予選で負けて、世界大会に出場できなかったU-17(17歳以下)とU-20(20歳以下)日本代表の検証が十分できていると思わない。しっかり検証して各年代で世界と戦えるように、育成システムを変えたい」と話している。
過去の失敗に関する検証話は、あまり聞かない。検証したとしても、世間の非難を恐れてか、もしくは自分たちの非を認めたくないのか、曖昧なまま時間の経過とともに忘れられてきた。責任を持つのは、監督だけ。ほとんどの監督が、契約期間終了の名目で職を失う。その指導者を選んだ人間は、責任を負わない。
失敗は誰でもするもの。ただ失敗を次に生かすには、悔しい気持ちが冷めないうちに的確に分析して、対策を練ることが大事だ。その過程で、非難もされるだろう。周りの厳しい目にさらされることが怖くて検証を恐れては、発展はない。
今回のスピーディーな検証が、今後も続くことを期待したい。そして、その分析により浮き彫りになった反省点を生かして、今度こそ五輪メダルを誇らしげに首にかけて帰国してもらいたい。【盧載鎭】
◆盧載鎭(ノ・ゼジン)1968年9月8日、韓国ソウル生まれ。約20年間、サッカー担当。最近、メンタルトレーナーを自称し、自分の経験などを娘たちに伝えているが、なかなか理解してくれず、指導法を再考中。




