同級生に刺激を受ける。よくある話ですが、自分と同い年のスポーツ選手が活躍すると、何だかうれしい気持ちになったり、さらに応援したくなったり比べたりと多少、気持ちが動くものです。
ベガルタ仙台の27歳、奥埜博亮(ひろあき)も最近、同級生から刺激を受けた1人。11日に行われたW杯アジア最終予選オーストラリア戦。その試合で同じ89年生まれ、『香川世代』のDF丸山祐一(FC東京)が、代表デビューを果たしたことに、インスパイアされました。「出るとは思っていなかったのでびっくりしましたが、うれしい気持ちになりましたね」と笑顔で話していました。
奥埜と丸山は、小学生時代に都内にあるバディサッカークラブで同じボールを追った仲。小学校の途中で仙台へ転校した奥埜だったが、引っ越した後も同クラブへ通い続けた。サッカーのために、小学生がひとりで仙台⇔東京間を移動するプチ旅行。「泣きながら新幹線に乗ったことも(笑い)。なかなかつらかったけど、通えるものですね」。
子どもながら“出張”を繰り返していたとき、宿として丸山の実家に泊まっていたこともあり「今でも家族ぐるみの付き合い」が続く。昨季からはそろってJ1の舞台で活躍。丸山は東京のセンターバックとして、奥埜はサイドハーフやFWでそれぞれレギュラーを張っている。
同級生に刺激を受ける-。「今年の正月に会った時、(丸山は)代表で出たいって言ってたんですよね。すごいですよね。やっぱり…一緒に代表に入りたいなとか、考えます」。大きな目標や夢を語ることのなかった奥埜から初めて「代表」という言葉を聞いた。経験と努力を重ねて仙台の中心選手となった27歳。思い描く夢は尽きない。
◆成田光季(なりた・みつき)1989年(平元)5月6日、東京都練馬区生まれ。幼少から始めた体操競技で中学、高校時代に日本一を経験。明大から12年に入社。13年から東北のアマチュアスポーツを中心に取材。15年から仙台担当。



