U-23(23歳以下)日本代表の手倉森誠監督(48)が20日、東京・本郷のJFAハウスで会見し、国際親善試合U-23南アフリカ戦(松本)のメンバー21人を発表した。オーバーエージ(OA)は含まず、1月の最終予選後に大けがを負っていた5人が復帰。23歳以下の復帰組が本大会へのGOサインを得られるか、リオ五輪に向けた最後のテストの場となる。五輪メンバー18人は7月1日に発表される。
カムバック組に最後のアピール機会が与えられた。手倉森監督は「国内最終戦だけど、壮行試合ではなく強化試合」と強調した上で「けがから戻ってきてくれた選手にチャンスを与えるのが私のやり方」と明言。1月の最終予選突破に貢献した功労者5人を復帰させて、リオ五輪での中2日の連戦に耐えられるかどうかを26日からの合宿と29日の南アフリカ戦で見極める。
5人は右サイドバックの松原と室屋、サイドハーフ豊川、FW鈴木、手倉森ジャパン最多の16得点を挙げているFW中島だ。最終予選だけでなく昨年3月の1次予選から結果を出し続けてきた。信頼は厚く、手倉森監督は今月11日に松原、鈴木、18日に室屋の試合を直接視察。この日のJ2金沢-岡山戦には、豊川視察のため佐藤GKコーチを派遣した。最後の国内戦で手元に置いて「タフに戦い抜けるか、フィジカルとメンタルが備わっているか。五輪まで残された期間で、どこまで戻せるか」を逆算する。
申し子の中島には背番号の奪還指令も出した。チーム発足以来10番を託してきたが、負傷中はMF矢島が背負った。その間、結果を出した矢島が今回も10番で中島は13番。「いきなり元に戻すわけにはいかない。取り戻す力を試合で表現してほしい」と期待を込めた。
このほか、トゥーロン国際に呼べなかった東京DF橋本や柏MF伊東を試す。南アフリカ戦の2日後に発表される本大会メンバー18人のうち5人はOA枠の藤春、塩谷、興梠、海外組の久保、南野が占める。残りも遠藤、植田ら当確組を除けば数枠しかない。手倉森ジャパン立ち上げから2年半-。最後の生存競争が松本で完結する。【木下淳】

