コロンビアサッカー連盟は10日、北中米ワールドカップ(W杯)敗退後にMFハミントン・カンパスと家族に向けられた殺害予告を非難した。
コロンビアは7日、決勝トーナメント2回戦のスイス戦でPK戦の末に敗れた。アルゼンチンのクラブ、ロサリオ・セントラルでプレーするカンパスは延長戦で、シュートを枠外に外し、決定的な得点機を逃した。
試合後、同MFのSNSのアカウントには否定的なコメントや脅迫が殺到した。カンパスはSNSのコメントを制限し、チームメイトと共に母国へ戻る便には搭乗しなかった。
コロンビア連盟は声明の中で、「いかなるアスリートも、またその身内の者も、スポーツの舞台で国を代表したことを理由に脅迫を受けるべきではない」と述べた。
カンパスはインスタグラムに、悔しさから顔を覆う自身の写真をアップし、リスペクトを求めた。
同MFは「サッカーは困難な瞬間によって成り立っている。私のコロンビアよ、どうかリスペクトを失わないでほしい。私たちは異なる考え方を持ったり、不満や悲しみを感じたりするかもしれないが、いかなる情熱も憎悪や恐怖の中で生きることを正当化するものではない」などと記した。
この脅迫に対し、コロンビア連盟は同国の司法長官事務所に対し、その背後にいる人物を特定するための捜査を早急に進めるよう強く求めている。
同連盟は「サッカーは団結、敬意、そして希望の場であるべきであり、憎悪、脅迫、または暴力の舞台であっては決してならない」と述べ、スポーツにおける失望が現実世界の攻撃に変わることが絶対にないようにファンへ呼びかけた。
今回の脅迫は、コロンビアサッカー史の暗い過去を呼び起こすものだ。今回と同じ米国で開催された1994年のW杯では、コロンビアのDFアンドレス・エスコバルが開催国に1-2で敗れた試合でオウンゴールを記録した。チームが敗退し帰国した数日後、エスコバルはメデジンで殺害された。


